NXGN-200/Corporate Finance
Corporate Seminar

コーポレート​ファイナンス101

お金の出し手の期待を、経営の言葉にする

コーポレートファイナンスの礎となるお金の時間価値から、株主と融資機関の期待の違い、WACCとROICまで、ケーススタディで手を動かしながら身に付けます。

形式
講義 + ケーススタディ + 演習
対象
部課長・経営幹部
時間
半日(3〜4時間)
日時・定員
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数字は読めても、お金の出し手の目線で語れない

資本コストを意識した経営が求められ、ROICやWACCが社内でも使われるようになりました。それでも、現場の判断は「売上」と「利益」のままになりがちです。
投資の議論が「いくら儲かるか」だけで進み、いつ回収できるか、リスクに見合うかが問われない
ROICやWACCという言葉は聞くが、自部門の判断とどうつながるのかを説明できない
株主や銀行が自社の何を見ているのかが分からず、経営の数字が他人事になっている
コーポレートファイナンスは財務部門だけの専門知識ではなく、「お金の出し手の期待を上回る価値を生んでいるか」を問う、幹部の共通言語です。
Investor Expectations

同じお金でも、出し手によって期待は違う

会社に資金を出すのは、株主と融資機関です。株主は将来のリターンを、融資機関は返す体力を見ています。この違いを知ることが、資本構成と資本コストを理解する出発点です。

  • エクイティ(株式)

    株主

    問うこと: 「預けたお金を、どれだけ増やしてくれるか」

    見ているもの
    将来のリターン。配当と株価の上昇で、リスクに見合う成長を期待する
    主な物差し
    ROE・株主資本コスト・PBR・TSR
  • デット(借入・社債)

    融資機関

    問うこと: 「約束どおりに返せるか」

    見ているもの
    返す体力。利息と元本を払い続けられるキャッシュフローと、財務の安定性を確かめる
    主な物差し
    債務償還年数・インタレスト・カバレッジ・レシオ・自己資本比率

2つの期待を加重平均したものがWACC(加重平均資本コスト)です。事業が稼ぐROICがWACCを上回ったとき、はじめて企業価値が生まれます。

Case Studies

ケーススタディで、手を動かして分析する

計算と分析のケースを繰り返します。エクセルを使い、自分で数字を出しながら考えます。

  1. お金の時間価値の演習

    預金の将来価値、土地への投資、10年後に受け取る信託の現在価値。割引率を変えると、同じ金額の価値がどう変わるかを計算する。

  2. ナイキとアディダス

    世界の2大スポーツ用品メーカーを、公開された財務諸表から比べる。収益力・資本効率・資本構成の違いが、企業価値の差にどう表れるかを読み解く。

  3. 物流企業A と 物流企業B

    同じ業界の2社のうち、マネーはどちらに向かうか、それはなぜか。外部環境(PESTEL)・業界構造(5フォース)・財務の3つの観点で分析する。

  4. CFOとしての助言

    物流企業Aの外部環境・財務状況・経営方針を整理し、ファイナンス・オフィサーとして経営陣にどのような助言ができるかをまとめる。

What You'll Gain

参加後、あなたはこれができるようになります

お金の本質を理解する
時間価値とリスクという2つの軸で、お金の価値がどう決まるかが分かる。
出し手の期待を読み解く
株主と融資機関が自社の何を見ているかを、それぞれの物差しで説明できる。
ROICとWACCで価値を測る
事業や投資が企業価値を生んでいるかを、ROICとWACCの差で判断できる。
数字から経営を語る
財務諸表と外部環境から企業を分析し、経営への提言にまとめられる。
Program

プログラム構成

お金の出し手の期待を理解し、自部門の判断を企業価値の言葉で語れる幹部を育成することを目指します。
Case
実在企業と仮想企業のケースで、財務と経営を分析する
Exercise
現在価値やWACCを、自分の手で計算する
Discussion
CFOの立場で、経営陣への助言をまとめる
Chapter 01

お金とは何か

  • 会計は過去を取りまとめ、ファイナンスは未来の価値を扱う
  • マネーは求められるところへ向かい、よりよく扱われるところにとどまる理由とは
  • お金の時間価値:複利・将来価値・現在価値(演習)
  • リスクとリターン、分散の考え方
Chapter 02

お金の出し手は何を期待しているか

  • 資本を調達する市場と金融商品(株式・負債、発行市場と流通市場)
  • 株主の期待:将来のリターンと株主資本コスト
  • 融資機関の期待:返す体力と財務の安定性
  • 資本構成:デットとエクイティをどう組み合わせるか
Chapter 03

企業価値を測る

  • 企業価値とは:簿価と市場価値、無形の資産
  • WACC(加重平均資本コスト)の求め方
  • ROICとWACCの差が価値を生む仕組みと、PBR1倍割れの意味
  • DCF法と、投資判断の物差し(NPV・IRR)
Chapter 04

ケーススタディ

  • ナイキとアディダス:財務諸表で比べる収益力と資本効率
  • 物流企業A と 物流企業B:マネーはどちらに向かうか
  • 外部環境(PESTEL)・業界(5フォース)・財務の3つの観点で読む
Chapter 05

CFOの視点で意思決定する

  • CFOの役割と、資本市場に伝えるメッセージ
  • 短期の業績と、長期の価値創造をどう両立させるか
  • 課題:ファイナンス・オフィサーとして物流企業Aに助言する
FAQ

よくある質問

財務や会計の知識がなくても理解できますか?

はい。簿記の知識は前提にしません。お金の時間価値や財務三表の読み方から順に説明します。

財務・経理部門以外の受講にも向いていますか?

事業部門・営業・物流・経営企画などの部課長や経営幹部を想定しています。投資や予算の判断に関わる方が、財務部門や経営と同じ言葉で話せるようになることを目指します。

「CLOが行うROIC経営」(NXGN-140)との違いは?

本セミナーは、コーポレートファイナンス全体の基礎を扱います。NXGN-140は、その考え方を物流・サプライチェーンの施策に当てはめる応用編です。続けて受講すると理解が深まります。

時間と形式は?

半日(3〜4時間)の講義とケーススタディです。1日版や複数回への分割、自社の開示資料をケースに使う形も、ご相談ください。

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